無能博士の就活体験記~採用の決定者について~
【はじめに】
0章にも書いた通り、「企業が博士を採用する心理」を就活生視点から推測して語るというのが趣旨です。
いつから始まるだとか「調べればわかること」は書きません。
※就活の一般的な情報ならアカリクや他ブログでとても丁寧に説明されています。
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【就活の前提】
就職活動というルール上、同じ応募者と決められた採用枠を争うということは周知の事実です。これは企業の人事目線では応募者の中からおおよそ決められた人数を選び抜くということになります。
今回は誰が採用者を選んでいるのかという視点で書きたいと思います。
【就活のプロセス】
今回の話に必要なので一般的な就活のプロセスについて説明します。
基本的には「エントリーシートの提出」→(「一次面接」)→「事業所面接」→「最終面接」になります。
【各プロセスの役割】
私見に基づいて各プロセスの役割と誰が合否の決定者となるのかを述べます。
もちろん各プロセスが応募者を絞るためのものであることは言うまでもないでしょう。
エントリーシート
採用に応募するという意味が分かっていない人や文章でコミュニケーションがとれなさそうな人のふるい落とし。面接での会話のタネ。
決定者は主に人事部の人
一次面接
主に人事の人との面談になり、エントリーシートの延長。社会人としてのコミュニケーションが取れるかどうかを見ている。大人気企業だともっと通過する基準が厳しいこともある。
相手及び決定者は人事or中堅の研究員
事業所面接
採用されたら配属されるであろう事業所の幹部との面接。主に研究発表と質疑応答が行われる。
決定者は事業部の所長クラス
最終面接
これまでのプロセスを通してきた人の評価を元に、本当にこれまでの評価が正しいのかを確認をする場。
決定者は人事部長、社長等の人事責任者
【決定者を意識する重要性】
前置きが長くなってしまいましたが、私が言いたいのは、この「プロセスの仕組み」や「誰が・何を見ているか」を想像できていなければ、的外れな対策になってしまうということです。
例えば、いかに面白い研究であっても、人事の人に学会発表のような話し方をすれば、内容は伝わらず、決定者からはコミュニケーション力不足と判断されてしまうでしょう。
以上のことから言えるのは、「各プロセスにおける決定者の合否の基準・決める心理」に沿った内容を話す必要があるということです。
【さいごに】
私が違和感を覚えた情報サイトの「企業が博士に求めていること」には各プロセスにおける決定者が違うことを無視して一般化されているために、表面的な部分だけが伝わってしまっていると感じます。
あなたが不安を抱えているのはエントリーシートでしょうか?それとも事業所面接でしょうか?
企業側に立って考えてみましょう。あなただったら各プロセスにおいて、どういう基準で応募者を絞りたいですか?これを考えるだけでより効果的に就活のアピールができるようになると思います。是非考えてみてください!
【今後について】
これらの考え方について、私自身がどう考えたかを書きたいのですが、先に「就活システム全体を採用側の観点を予想で書く」ということがしたいので、少々お待ちください。
次回は戦う応募者の違いという点から、博士早期選考と修士と一緒の選考は別物になることが多いという話をしたいと思います。