無能博士の就活体験記~0章~

【はじめに】

ここにたどり着いた皆様は博士課程の就職を考えている人だろうか、それともワードに惹かれて何となく流れ着いた人だろうか。

 

私がこのブログを書こうと思ったきっかけは、自分の就職活動時に博士の就活の仕方を紹介するサイトがあまりにも少なかったから、自分が供給する側に回らなければという使命感に駆られる部分が大きい。

 

【博士の就職活動に関する情報サイトへの疑問】

「博士」「就活」と調べてみると某就職ポータルサイトやいくつかのブログが検索に上がってきます。私自身もこのようなサイトたちを参考にしながら就職活動を行ってきたわけですが、どうも博士就活生が知りたい情報と解離しているように感じます。少なくとも私は就活中にそう感じていました。

 

どのサイトでも書かれている内容は大して変わらず、「ES・面接は学会要旨・学会発表とは異なり、自分をアピールするように書きましょう」「就活を早めに始めて、経験を積みましょう!」とか書かれているのを見かけます。

実際、これは間違ってはいないのですが、当時私が知りたかったのはもっと具体的な何かでした。

 

【当時知りたかったこと】

そして、いざ就活を終え、改めてどんな情報があったら嬉しかったかを考えた結果、当時知りたかったのは「企業が博士を採用する心理・基準」なのではないかと感じました。なぜなら、これを満たすことがエントリーシートや面接の「目的」であるからです。

これを知れば、千差万別とも言える研究活動や経験を組み合わせてアピールする戦略を正しく考えることができるはずです。私もこれを知るきっかけとなった面接をするまでは的外れな対策をしていたと思います。

 

【情報サイトの現状】

既存の記事にも「企業が求めていること」として書かれているのですが、私はいささかそれらが本質的ではないと考えています。

 

例えば、「博士には高い専門性が期待されている」と書いてあることが多いですが、実際のところは自分の研究のオリジナリティーがそのまま活きる企業なんて限られています。この基準で応募企業を考えるとエントリーする企業がなくなってしまうし、おそらく実際に求めている部分もそこだけじゃないと私は思っています。

 

【これからの内容と本ブログへの思い】

本ブログでは「企業の人事が考えている」ことを自らの体験から想像し、言語化しながら何章かに分けて書き綴っていきたいと思っています。

正直、企業の人事をやっているわけではないので、「推測ばかりの不確実な内容」になることは承知しているのですが、それでも就活生の視点からこれを考えることに意味があると私は思うのです。また、こういった不確実で反感を買いそうな内容は匿名のブログだからこそ書けると思っています。

 

興味のある方は是非今後の更新にご期待ください。

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